生活や仕事が制限されるとき
病気で生活や仕事が制限され、十分な生活費を得るのが難しくなってしまうかもしれません。そのような場合に利用できる障害年金と生活保護についてご紹介します。
このような支援制度が
利用できるかもしれません
障害年金
病気やけがによって生活や就労が制限される場合に受け取る年金です。障害年金には障害基礎年金と障害厚生年金があり、障害の原因となった病気やけがで初めて医療機関を受診した時に国民年金に加入していれば障害基礎年金が支給されます。その際に厚生年金に加入していれば、障害基礎年金に加えて障害厚生年金も支給されます。年金額は、障害の等級によって異なり、子どもや配偶者がいれば加算される場合もあります。障害年金(ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害)については、身体障害者手帳(ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害)の等級とは異なる認定基準です。認定のタイミングは、初診から1年半後、もしくは、それ以降の現在、のどちらかになります。詳しくは主治医か医療ソーシャルワーカーにご相談ください。
生活保護
利用できる資産がなく仕事ができない場合、仕事や年金で必要な生活費が得られない場合は、生活保護費が支給されます。支給される生活費は、年齢や世帯の人数などによって定められています。体調が整っていても、生活が困窮されている場合には受給できる場合があります。
上記の支援制度のお問い合わせ先
制度 | 主なお問い合わせ先 (自治体によって異なる場合があります) |
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障害年金 | 全国の年金事務所か街角の年金相談センター |
生活保護 | お住まいの市区町村の担当窓口 |
さらに支援制度について詳しく知りたい方は主治医や医療機関のソーシャルワーカーにご相談ください。その他に治療に関する悩みや体調について主治医に相談したいことはありませんか? 通院時に相談したいことをまとめるために、簡単なチェックリストであなたが抱えている悩みや、心身の状態などを整理できる「対話を深める通院前チェック」を活用してみましょう。
日本年金機構「障害年金」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html#cms01
(2024-07-05 時点の情報を基に作成)
日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150514.html
(2024-07-05 時点の情報を基に作成)
日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html
(2024-07-05 時点の情報を基に作成)
日本年金機構「全国の相談・手続き窓口」
https://www.nenkin.go.jp/section/soudan/index.html
(2024-07-05 時点の情報を基に作成)
厚生労働省「生活保護制度」
https://www.mhlw.go.jp/content/000988958.pdf
(2024-07-05 時点の情報を基に作成)
このページの内容は2024年7月時点のものです。今後、制度が改正される可能性があります。
支援制度を利用される際には、公的機関の担当者や主治医、医療機関のソーシャルワーカーなどの医療関係者にご相談ください。
ご監修
国立病院機構 大阪医療センター
HIV/AIDS先端医療開発センター HIV地域医療支援室 ソーシャルワーカー
岡本 学 さん