通院前チェックをしてみる

治療やくらしを支える
社会制度について

こちらのページでは、ソーシャルワーカーの岡本学さんにご監修いただき、医療費助成制度を中心に、診断直後から治療中、あるいは将来的に利用できる可能性がある支援制度の概要とお問い合わせ先についてご紹介しています。

岡本 学 さん

ご監修
国立病院機構 大阪医療センター
HIV/AIDS先端医療開発センター
HIV地域医療支援室
ソーシャルワーカー
岡本 学 さん

HIV感染症の治療は高額な薬剤による治療を長年続けていく必要があるため、治療や体の状態に関する不安だけでなく、今後の医療費負担や生活の維持についての不安を抱く方もいらっしゃることでしょう。しかし、医療費を軽減する、収入の減少を補う制度など、さまざまな支援制度が用意されています。
注意していただきたいのは、多くの制度で申請などの手続きが必要なことです。制度を利用するうえで、家族や職場にHIV感染が知られてしまうのではないかと心配になることもあるかもしれません。わからないことや困っていることがある場合や、支援制度についてさらに詳しく知りたい場合は、主治医や医療機関の医療ソーシャルワーカーにご相談ください。通院先の医療機関に医療ソーシャルワーカーがいない場合には、全国にあるブロック拠点病院の医療ソーシャルワーカーにご相談いただくことも可能です。

その他に治療に関する悩みや体調について主治医に相談したいことはありませんか? 通院時に相談したいことをまとめるために、簡単なチェックリストであなたが抱えている悩みや、心身の状態などを整理できる「対話を深める通院前チェック」を活用してみましょう。

ライフイベントと支援制度

治療を続ける中で、転居や就職、出産などさまざまなライフイベントを経験することになったら、各ライフイベントに応じた支援制度を利用することができます。ここでは、ライフイベントに関連する支援制度をご紹介しています。気になるライフイベントがあれば、下のアイコンをクリックして詳細を確認してみましょう。

利用できる主な支援制度一覧

治療にかかる医療費の自己負担を限度額までとする高額療養費制度、身体障害者手帳の交付後に利用できる制度、出産や就職・転職などライフイベントの際に利用できる支援制度があります。

厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ (平成30年8月診療分から)」
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf (2024-07-05 時点の情報を基に作成)

東京都福祉局 東京都心身障碍者福祉センター「11. 身体障害者診断書・意見書(免疫機能障害用)13歳以上用」
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shinsho/shinshou_techou/sindansyo.files/11.meneki13izyou2020.pdf (2024-07-05 時点の情報を基に作成)

このページの内容は2024年7月時点のものです。今後、制度が改正される可能性があります。
支援制度を利用される際には、公的機関の担当者や主治医、医療機関のソーシャルワーカーなどの医療関係者にご相談ください。

岡本 学 さん

ご監修
国立病院機構 大阪医療センター
HIV/AIDS先端医療開発センター HIV地域医療支援室 ソーシャルワーカー
岡本 学 さん